発達障害の種類と特徴
発達障害には細かく分けると広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の3種類あります。
今回はそんな発達障害を種類別で特徴を見ていきましょう。
今ではアスペルガーと自閉症を合わせて自閉症スペクトラムと呼ぶ事が多くなっており、アスペルガーという名称はよばれなくなってきています。
アスペルガーの最大の特徴は人とのコミュニケーションが難しいということです。
そのため人間関係で問題をかかえてしまいます。
例えば・・・
- 相手の気持ちを理解出来ない
- 空気が読めない
- 物事に柔軟性が無い
- 偏食で同じものばかりを食べる
- 視覚過敏(光の強さや明るさ、動くものに感覚が過敏)
- 聴覚過敏(人の声や動物の鳴き声、モーター音他、超音波や電車の音などにも過剰に反応する)
- 人の話しを聞かない
- 新しい事を受け入れにくい
など言い出せばキリがないほどあるため、健常者の方でも当てはまることもあるのではないでしょうか?
ASDの人は感覚過敏を持っている人も多いため、上記の視覚過敏や聴覚過敏の他に触覚感覚など過剰に反応してしまうため、人ごみや電車が苦手で家に帰るとグッタリとしてしまう事が少なくありません。
さらにアスペルガー症候群は、幅広く物事を考える事が苦手なため
【普通】がないため、良いか悪いかのいずれかに物事が偏ってしまうため、その違いを受け入れられず辛いと思う事もあります。
②学習障害(LD)
学習障害(LD)は、書く、話す、聞く、読む、計算するなどが出来ない障害です。
ですが知的能力が低い訳ではありません。
ただ、読み書きが難しいと感じてしまうので学校生活で出来ないと感じる事が多く、小学生あたりから文字の読み書きや計算などが出来ず気付く場合が多く、当たり前の勉強が出来ずに勉強面で沢山の支障を感じているのです。
①読む事が困難(読字障害)
②書く事が困難(書字表出障害)
③算数や推論が困難(算数障害)
の3パターンに分かれます。
LDは障害なので出来る事と出来ない事があるのは当然ですが、全てが出来ないと言うわけではありません。
時間をかけ理解し、習得する事も沢山あるのでLD障害の特徴を周囲が受け入れ、上手く対応すれば問題は少しずつ解決していきます。
ADHDとは、衝動的に行動したり整理整頓が出来ない障害です。
衝動的になると・・・
- 言わなくて良い事をつい言ってしまい人に不快な思いをさせてしまう
- 思いついたら後先を考えず行動してしまう
- 状況を判断する事が難しい
- じっとする事が出来ずウロウロしてしまう
- 意味のない行動(貧乏ゆすりなど)をしてしまう
などが特徴で一つの事に集中する事が苦手なのですが、興味を持つ事には集中しすぎる傾向もあります。
ADHDのもう一つの大きな特徴は、LDや自閉症などと併せ持っている場合も多いことです。もちろん全てがそうではないのですが、発達障害には全て何らかの関連性があるので珍し話ではありません。
いかがでしたか?
これらの障害の人は周囲の協力がなければスムーズに生活をすることが難しいのですが、それを理解してくれる人はかなり少ないのが現状です。
出来ない事は自分が一番理解しているのですが、社会生活が過ごしにくいのがこの障害です。
発達障害は大人になっても障害は治る事がなく、大人なのに片付けられない事や簡単な事でもミスしてしまうなど、やはり社会に出ると問題は沢山あります。
子供の頃は気づかなくても大人になり社会に出たら困難が立ちふさがり悩む方も多いのです。
周りに発達障害の人が身近にいる方、「そうかも?」という方